栽培準備と種まき
- 種まきの2週間前に苦土石灰を土に入れて馴染ませる。
- 初期育成を旺盛にするのが良いため,元肥を多く入れる。
- 種まきは4月下旬〜5月上旬。
- 発芽温度は25℃〜30℃のため,種まきは暖かくなるまで待つ。
- 硬実種子なので,一晩吸水させてから種まきする。
- 種は1cmの深さに埋める。
- 発芽まで1~2週間程度。
- 1ヶ所に3粒づつ撒き,本葉が2〜3枚になったら一株を残して間引く。
20℃を越える日が続いてきたので,5/5に種まき。種は前日から水に浸けました。
土は腐葉土,野菜作りの土,油かすを混ぜてます。アブラムシがつくと嫌なので,油かすは少なめにしました。元肥が少ないかもしれないので,芽が出たら化成肥料を追加していきます。
5/11に発芽しました。種まきが遅めだったので発芽は早かった。雨にあたらないように軒下にプランターは置いています。
日頃のお手入れ
- 移植を嫌うため,植え替えの際は根を傷めないように注意する。
- 根と土をひと塊にした根鉢の状態を崩さないようにして,移植先の穴に入れる。
- 草丈が30cm程になったら,ひたすら摘芯すると脇芽が育ち収穫量が増える。
- 夏になると成長が加速し,水をたくさん吸い上げる。水やりは多めがポイント。
- 1ヶ月に1回は化成肥料を追肥する。
- アブラムシが発生することがある。
- うどん粉病にかかることがある。
- 伸びたつるの先端を5〜6cmカットして,挿し芽で増やすことができる。
6/28に摘芯兼ねて初収穫。ざる一杯分を収穫しましたが,茹でるとかさは減り,お浸し2人前ぐらい。醤油たらして美味しく頂きました。
アブラムシの対策
- アルミ箔の短冊を吊るす。(お菓子袋の内面が利用できる)
- アルミのシートをマルチ代わりに土の表面に敷く。
- アブラムシの付いた枝にビニール袋を被せて熱殺する。
- 水の入った黄色い容器を根元に置く。
うどんこ病の対策
- うどんこ病はカビ菌が原因で,葉に白い粉状の斑点ができて枯れてしまう病気。
- 通気が悪く,乾燥した環境で繁殖する。
- 予防策は
- 葉を剪定して風通しを良くする。
- 広い範囲に水やりして周囲の湿度を上げる。
- 感染箇所は切除して拡散を防ぐ。
収穫と食べ方
- 脇枝が伸びたら下葉2枚を残して長さ10〜15cm程度に切る。
- 軽く茹でてアク抜きしてからお浸しで食べる。
- 茹で時間は茎は1分程度,葉や柔らかい部分は30秒程度。
- 食感は独特のネバネバがある。
- 栄養豊富で特にカロテンが多い。
- カロテンは皮膚や粘膜を健康に保ち感染症予防に効果がある。
- また,抗酸化作用によるアンチエイジングや高血圧予防も期待できる。
種の収穫
- ツルムラサキは寒さに弱く越冬できない。
- 来年の栽培のためには種を採取する。
- 花期は7〜9月頃。先端がピンク色の可愛い花が咲く。
- 開花後に丸い実ができ,黒くなったら収穫する。
- 実の中に種が1つ入っている。ボウルの水の中で果肉を潰し,種を取り出す。
- 洗った種は水分を拭き取って,来春まで保存する。